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ホメオパシー

2010年5月「乳児が死亡した」という損害賠償請求訴訟が山口地裁で起こされた。乳児を自宅出産した母親が、助産師を訴えた。訴えによると、乳児が生まれた昨夏、助産師は一般に多く使われているビタミンKを乳児に投与せず、代わりにホメオパシーのレメディを投与。乳児はビタミンK欠乏性出血症と診断され、約2カ月後に死亡したという」
 この「事件」では、「自宅出産」「ホメオパシー」がキーワードになり、いかにもカルトな印象のキャンペーンが張られた。たとえ病院で精密な機械を用いて、胎児を3D合成して見ることができるようになってきても、今も昔も出産が命がけであることに変わりはない。現在は病院で出産すると、すぐにビタミンKの投与をするのが通例になっている様子だ。「ビタミンKが母体から胎児に充分渡らない可能性が高い」というのがその理由らしい。「安全」を望むならば拒む理由はないようにも思われる。まして、お産のプロフェッショナルである助産師があえてリスクをおかす理由はないような気がするのだが・・・
 出産と同時に胎児の身体を構成していくものすべてが、口から入っていくということはひとつの理由ではないかと思う。消化、吸収、代謝のサイクルの中で、口から入るものは「純度の高いものを避け、なるべく母乳から得られるようにしよう。代謝機能を育てよう」といった考えだとしたなら理解できる。おそらくほかにも理由があって、ビタミンKを投与しなかったと思われるが、助産師としての立場を超えて、ホメオパスとして、その子供の状態を把握したうえでのことなのか?それとも、投与することの否定の立場に立って、誰にでも投与しなかったのか?一番の問題はそこにあると思う。そのうえ、インフォームドコンセントができていなっかったゆえにこのような「事件」になってしまった。
 私たちの仕事においても、「人の生き死に」直結することもある。日々に流されて「納得のできない治療や、説明の付かない治療をしない様にしていかなければならない」と再認識させられる事例だった。

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